マウスピースを使ってお口の中に抗菌剤を行き渡らせる「3DS療法」が歯周病治療に有効です。

歯周病菌が血管の中に入り込むと発症する菌血症は、動脈硬化を引き起こし、高血圧や脳血管疾患、肺炎、糖尿病、骨粗しょう症などさまざまな疾患の原因となります。
そして、その歯周病菌が血管の内部に入り込む一因として考えられるのが、歯石取りです。歯石取りでできた歯周ポケットの傷口から、歯周病菌が血管内へと入り込むのです。歯石取りをした約90秒後に血液検査を行うと、すでに歯周病菌が入り込んでいることも確認されました。
つまり、いくら歯石取りをしても歯周病菌を除去していない状態で行うことは、身体をいじめているのと同じことなのです。そこで、大阪にある当院ではお口の中を殺菌する「3DS療法」を歯周病治療に取り入れました。ただ単に歯を守るだけでなく、全身の健康を考えた歯周病治療に取り組んでいます。
歯ぐきに炎症があると、歯ブラシやフロスで出血します。「リンゴをかじると血が出ませんか?」というCMをご存知の方もいらっしゃると思いますが、歯周病が進行すると、咀嚼だけでも歯ぐきから出血するのです。
その出血により、口腔内の細菌が血液の中に入ります。これを歯原性菌血症と言い、身体のあらゆるところで血管を老化させ、様々な病気を引き起こします。これらを防ぐためには、口腔内にいる細菌を毎日除菌することが大切なのです。

●歯原性菌血症を予防します
口腔内にあるプラークの細菌は傷口から血管に侵入し、血液に乗って身体の様々なところに運ばれるだけでなく、血管内皮細胞に付着します。これが「歯原性菌血症」です。
血管内皮細胞に付着した細菌は炎症を引き起こし、そこに悪玉コレステロールが集まると血管内壁にこぶをつくり全身の血管を老化させます。いわゆる「血管のプラーク」です。放置すると動脈硬化・心臓疾患・糖尿病・脳疾患などのトラブルを起こす原因になります。3DSによるマウスピース除菌治療法なら、歯のまわりを除菌し「歯原性菌血症」を防ぐことができるのです。
当院ではデータのデジタル化を進めています。デジタル化により治療の効率が高まり、より高度な診断・分析・説明・保存ができるようになりました。

デジタル化により、資料が整理しやすく、見たい情報を瞬時にモニターに映し出せるようになりました。保存の場所をとらないので、大量の資料も保存できます。また、デジタル画像はアナログ画像と違い、経年による劣化の心配もありません。
デジタル化を支える機材
●デンタルX(テン)
デンタルXは、歯科医院や患者さんの要望を取り入れて実用化した情報提供ツールです。歯周組織・詰め物・欠損の状態などをデジタルで記録し、専門知識のない患者さんでも、イラスト付き診断書によって一目で口腔内の状態を理解することができます。歯周病の悪化・改善も比較しやすくなっています。
●口腔内写真
一眼レフデジタルカメラと口腔内細部用ペン型カメラを使って、口腔内写真をデジタルで保存します。デジタル画像ですから劣化の心配がなく、術前-術後の違いも一目で比較することができます。
●デジタルパノラマレントゲン
デジタルパノラマレントゲンは被曝量が少なく、画像も劣化しません。身体と環境に優しいレントゲンです。また、デジタル操作により撮影画像を拡大することができるため、綿密な治療計画を立てることに活用できます。
●位相差顕微鏡
位相差顕微鏡とは、鮮明画像で生きたままの口腔内の細菌を観察できるものです。口腔内の細菌を動画でデジタル保存することもできます。位相差顕微鏡を使えば口腔内の細菌を簡単にチェックできます。
●ビデオカメラ
噛み合わせ治療、毒性金属除去治療などの全身歯科治療を行うと、術前・術後で姿勢や歩き方、表情などが変わります。カルテに文字で記録するよりも、映像で記録すると一目瞭然です。守秘義務があるので映像管理は徹底しています。ご安心してください。
●デジタル色調分析器(クリスタルアイ)
クリスタルアイを使って色調を合わせると、デジタルで記録が残ります。そのため、より精密な色合わせができます。歯の各部位によって明るさや色味などを判断し、可能な限り近い色合わせを実現します。
お口から入る毒を経口毒、口腔粘膜を含む皮膚から吸収される毒を"経皮毒"と言います。経口毒の約90%が解毒されて排出されるのに比べ、経皮毒の約90%は体内に蓄積されます。

経皮毒とは、文字どおり皮膚(経皮)をとおして身体の中に入ってくる有害化学物質(毒)のことです。有害物質は極小なため、皮膚の網目をすり抜けて血流に達し、体内を駆け巡ります。有害物質は脂肪と結びつく物性があり、男性は肝臓、女性は胸や子宮に溜りやすいという特徴があります。
有害な化学物質の影響を受けた子宮から生まれたお子さまは、原因がはっきりしないアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーにかかるリスクが高いとされています。胎児のうちに有害な化学物質の影響を受けていた可能性があるのです。
毎日使う日用品の中に含まれる有害物質は、ごく少量です。しかし、繰り返し使うことで少しずつ体内に蓄積され、ある日突然症状が現われるのです。

保湿剤のプロピレングリコールには発ガン促進作用があり、香味料のサッカリンナトリウムにも発ガン性があります。研磨剤のリン酸水素カルシウムは、量によっては歯のエナメル質を傷つけると指摘されています。
また、製品によっては酸化アルミニウムが入っているものもあります。アルミニウムは、脳に届けばアルツハイマーや記憶障害、注意力欠陥、味覚障害、ストレスなどを引き起こす原因となります。当然のことながら、瞑想や精神安定の妨げにもなります。
さらに、多くの歯磨き剤に入っているフッ素は、実は発ガン性物質です。一部の水道水には虫歯予防の目的で添加されています。フッ素は免疫機能や神経の働きにダメージを与え、甲状腺などの内分泌系にも影響を与えるとも言われています。
経皮毒には、おもにシャンプーやリンス、トリートメントなど頭皮から吸収されるものと、日焼け止めやボディーソープ、洗濯洗剤、化粧品、香水、虫除けスプレーなど皮膚から吸収されるものがあります。
しかし、特に気をつけなければならないのが、歯磨き剤や含嗽剤など口腔粘膜から吸収される経皮毒です。心筋梗塞のお薬のニトログリセリンの舌下錠にも使うように、舌下は非常に吸収しやすい場所です。毎日使う歯磨き剤や含嗽剤は舌下から吸収しやすく、害があるため注意が必要です。
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当院では、飲み込んでも大丈夫な天然成分100%の水歯磨き剤をお勧めします。身体にも環境にも安全で、虫歯、歯周病、口臭にも優れた効果があります。ご興味がある方は、受付スタッフまでお申し出ください。
歯科金属は一般的に歯の治療で使われますが「溶解」「電流」「電磁波」が原因で身体に悪影響を及ぼす可能性があります。

歯を治療して、銀歯をはじめとする金属の詰め物や被せ物をはめている方はたくさんいらっしゃいます。しかし、この歯科金属にはさまざまな問題点があることがわかってきました。歯の詰め物の金属が体質に合わないと、全身の疲れやだるさの原因になることもあるのです。
アマルガムという合金をご存知でしょうか。アマルガムは、約50%の水銀とほかの金属を混ぜ合わせた合金です。とても安価で作りやすいため、以前は歯科治療の詰め物として多く使われていました。そのため、現在50代以上の方の銀歯は、そのほとんどがアマルガムです。
水銀は、常温でも液体、少し加熱すればすぐ気体になってしまいます。アマルガムの銀歯を使っていると、ごく微量ですが噛むたびに銀歯から水銀が溶け出し、それを呼吸と一緒に吸い込んでしまっているのです。
また現在では、金属の詰め物はほとんどが金銀パラジウム合金となっています。この金銀パラジウム合金なら安全か、と言うと、そんなことはありません。金銀パラジウム合金は重金属を含んでいるため、お口の中で腐食します。そして、長い年月をかけて体内に取り込まれ、身体に悪影響を及ぼすのです。
金属アレルギーが突然発症するかもしれません
歯科金属が及ぼす悪影響の代表的なものが金属アレルギーです。
同じ金属をずっと使用しているうちに、溶け出した金属イオンが身体の中に入ってしまいます。すると、免疫の働きで身体はその金属が異物だと認識します。そして、次に同じ金属に触れたときにアレルギー反応を起こしてしまうのです。
金属アレルギーは、体質や生活習慣によって出る人と出ない人がいます。しかし、今まで金属アレルギーとは無縁だとしても、今後もそうだとは限りません。アレルギーは、ある日突然起こります。実際に、歯の詰め物によって起こる金属アレルギーは、皮膚科医の学会でも問題になっています。
金属アレルギーについて
歯科金属を使っていると、口腔内に電流(ガルバニー電流)が発生します。脳は微弱な電流によって身体をコントロールしているため、人の体は電流の影響を受けやすくなっています。そのため、口腔内電流の影響で脳からの指令が混乱してしまうことがあります。
口腔内電流の許容範囲は、ドイツでは3マイクロアンペア、89ミリボトル以下とされています。その数値を超えると、脳や心臓をはじめ、全身に多大な悪影響を及ぼします。不眠、イライラ、頭痛、肩こりなどの原因となり、自律神経のバランスをも崩してしまいます。
一時的に電流を除去することができます
体調不良の原因が口腔内電流かどうかを「オーラルテクター」という装置を使って確認することができます。また、オーラルテクターには放電機能がついているので、歯科金属が発する電流の数値を測定し、許容範囲を超えているときは電流をその場で除去することができます。ガルバデトックス(GALVA-DETOX)の帯電除去棒でも、電流を除去することができます。
ただし、電流除去は一時的な効果しかありません。身体に合わない歯科金属が入っている限り、口腔内電流は発生します。一時的に電流を除去して症状が軽減した場合、金属を外すことで体調や症状が良くなる可能性が高いと言えるでしょう。

歯科金属は電流を発生するだけでなく、アンテナとなって周りにある電磁波を集めることがわかっています。電磁波を浴びることが原因で、頭痛や吐き気などの「電磁波過敏症」を引き起こす可能性もあります。電磁波過敏症のおもな症状には以下のようなものがあります。
<電磁波過敏症のおもな症状> ※米国のウィリアム・レイ博士による分類
・目の症状...見にくい、目が痛い、目がうずくなど
・皮膚の症状...乾燥する、赤くなる、できものなど
・鼻の症状...鼻づまり、鼻水など
・顔の痛み...顔がほてる、むくむ、水泡、ヒリヒリする
・口の症状...口内炎、メタリックな味がする
・歯や顎...歯や顎の痛み
・粘膜の症状...乾燥、異常な渇き
・頭痛...単なる頭痛のみならず記憶喪失やうつ症状まで
・疲労...異常な疲れ、集中力の欠如
・めまい...気を失いそうな感覚、吐き気
・関節痛...肩こり、腕や関節の痛み
・呼吸...呼吸困難、動悸
・しびれ...腕や足のしびれ、まひ
エレクトロスモッグに要注意
近年は携帯電話の普及で「電磁波」という言葉も広く知られるようになりました。携帯電話のほかにも電子レンジや電磁調理器、電気カーペットなど、家電製品の中にも電磁波を発生するものはたくさんあります。私たちは常に電磁波に囲まれながら、つまりエレクトロスモッグの中で生活をしていると言っても過言ではないのです。
当院には電磁波過敏症の患者さんも来院されます。そのため、ドイツのレオネックス社の指導のもとに本格的なアースを行い、電磁波対策を施しています。
電磁波の影響は診断できます
身体の不調が電磁波の影響を受けているかどうかを診断する方法があります。患者さんのお口の周りにアルミホイルを巻き、電磁波が歯科金属に集まるのを遮断してみるのです。首の可動域が増したり、肩や首のコリが改善されたりすれば、歯科金属に集まる電磁波が原因だと診断できます。
どうしても歯科金属を入れる必要がある場合は、異種金属の使用は控えましょう。さまざまな金属が混在すると、口腔内電流が発生しやすくなります。また、イオン化傾向の差がある金属ほど危険度も高まります。
アマルガム
水銀を約50%含むアマルガムを除去するだけで、8~9割の人の症状が改善されたという事実があります。海外ではアマルガムが訴訟の対象にもなっています。
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金銀パラジウム合金
ある金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ました。ドイツの保健省では、幼児および妊婦に金銀パラジウム合金を使用しないように勧告しています。また、外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも「この金属はパラジウムを含みません」と書かれているほど、パラジウムの害は広く認識されています。
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ニッケル・クロム合金
ニッケル・クロムは、少しの量なら必須ミネラルとして身体に必要な物質です。しかし多すぎると、発がん性物質となってしまいます。
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銀合金
銀の食器やアクセサリーは、経年によって色が黒ずんできます。それと同じで高温多湿のお口の中で使用すると、歯ぐきを黒く変色させたり、溶け出したりする危険があります。
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金合金
純金とは24Kのことです。つまり、18Kは 24K-18K=6K となり、この6K分が金以外の成分です。金以外の金属が身体に合わないことは十分に考えられます。
身体に優しい金属 高カラット金プラチナ合金について
チタン
チタンには「硬い」というメリットがある反面、対合歯(噛み合う相手の歯)を傷めたり、なかなか除去できなかったりというデメリットがあります。また、金属エネルギーのリスクは減りますが、電磁波を集めるというマイナスの特性があります。
毒性歯科金属による悪影響をなくすには、お口の中にある金属をすべて取り除くことが一番です。事実、スイスのパラセルサスクリニックでは、毒性歯科金属を除去することで難病や慢性病に対して驚異的な改善率を上げています。

また、身体に合わない金属を外すことで、金属アレルギーやアトピー性皮膚炎、肩こり、腰の痛み、背中の痛み、偏頭痛、鼻づまり、目の重み、股関節の痛み、足の痛み、首筋のこり、腹痛、めまい、冷え性、不安感、イライラといった症状が改善した例もたくさんあります。
病院に通ってもなかなか治らない身体の不調の原因が歯科金属にあるということは、十分に考えられるのです。
金属をまったく使用しないノンメタル治療では、歯と身体に優しい材料を使用します。

見栄えが良くなるだけではなく、毒性歯科金属による健康被害を防ぐことができます。ただし、ノンメタル治療に使われる素材の中にも、何らかの不純物が混じっている可能性があります。
また、素材に限らず歯と金属をくっつけるセメントにも金属が含まれています。せっかくノンメタル治療を行っても、セメントが身体に合っていないこともあるのです。当院ではただ歯科金属を使わないだけでなく、患者さんに適したノンメタル治療をご提供します。
<金属が含まれるおもなノンメタル治療の素材>
●セラミックス
●樹脂(=レジン)
●ハイブリッドセラミックス(セラミックスと樹脂の混合物)
●グラスファイバー
●ジルコニア
●セメント
超高カラット金プラチナ合金治療とは、金とプラチナが約97%を占める極めて生体親和性に優れた金合金による治療です。ノンメタル治療で使われる素材よりも身体に適合しやすい場合が多いのですが、やはり審美的には劣ります。
当院ではバイデジタル・オーリングテスト(Bi-Digital O-Ring Test)という生体適合性テストを行い、最適な合金をご提案します。バイデジタル・オーリングテストとは、人の身体そのものをセンサーとして、身体の中の情報を指の筋力変化から検出する方法です。

悪玉口腔内細菌が血管に入り込み、全身疾患を引き起こす菌血症。今、歯科医師が全力で制御しなければならない疾患です。

歯周病が悪化すると歯が抜けるだけでなく、全身疾患を引き起こす可能性があります。それは歯周病によってお口の中に小さな傷ができ、そこから1日数万個の悪玉口腔内細菌(虫歯菌や歯周病菌など)が体内に侵入するからです。この状態を菌血症と言います。
血管に入り込んだ悪玉口腔内細菌は、アテローム性プラークを形成します。そして、アテローム性プラークによって動脈硬化が進行し、突然プラークが破裂して血管内で血液が固まることがあります。これが血栓となって血液によって全身に運ばれ、さまざまな疾患を引き起こすのです。
現在、菌血症と全身疾患との因果関係は明らかになっています。しかし、菌血症は医師が治療することはできません。菌血症は歯科医師が制御しなければならない最も重要な疾患なのです。

動脈硬化・心臓疾患
悪玉菌が体内に入り込むと、その刺激によって動脈硬化を誘導する物質が出てきます。そして血管内にプラークと呼ばれる粘り気のある沈殿物が貼りつき、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化になると心臓の筋肉に血液が行き渡らなくなり、心筋梗塞などの心臓疾患が起こってしまいます。
脳梗塞
悪玉口腔内細菌が血液を通って全身を巡り、血管内にプラーク(糊状の脂肪性沈殿物)を作ります。そのプラークが脳の血管を詰まらせて起こるのが脳梗塞です。場合によっては、脳以外の部分にできたプラークが剥がれて脳の血管を詰まらせることもあります。歯周病の人は、健康な人と比べて約3倍脳梗塞になりやすいと言われています。
誤嚥性肺炎
高齢の方は、食事のときに食べ物が気管や肺に入り込むことがあります。その際、肺に細菌が繁殖し、病気が引き起こされることがあります。それが誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、口腔内で繁殖した歯周病菌だと言われています。
糖尿病
歯周病が糖尿病の合併症のひとつということは以前から言われていました。また、近年になり、歯周病になると糖尿病が悪化することもわかってきました。反対に、歯周病の治療によって糖尿病が改善されるという相互関係を立証する調査結果も出ています。歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を及ぼし合う関係なのです。
関節炎・腎炎
さまざまな原因で起こる関節炎や腎炎ですが、その原因となる細菌の多くは、歯周病の原因菌です。歯周病によって増えた口腔内の細菌が血液中に入り込むと、関節炎や腎炎になるリスクが高まります。
骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨の密度が低くなり、骨がやせ細ってくる病気です。同時に歯を支えている歯槽骨ももろくなってくるため、骨粗しょう症の方は歯周病にもかかりやすい状態だと言えます。
早産・低体重児出産
悪玉口腔内細菌は、女性ホルモンにまで悪影響を及ぼします。 歯周病菌に含まれる毒素や炎症物質の濃度が血液中で高まると、子宮筋が収縮し、胎児が十分に成長できない状態で出産する可能性が高まります。その結果、体重2,500グラム未満の低体重児の出産や早産の恐れもあるのです。
3DSとはDental Drug Delivery System(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)の略称です。徹底したPMTCを行ったあと、患者さんのお口にフィットする専用トレーに薬剤を入れてお口の中に装着し、悪玉口腔内細菌を殺菌します。
3DS療法を行うことにより、通常の歯磨きよりも悪玉口腔内細菌の少ない状態が長期間維持されます。一般的に、効果は4~6か月持続すると言われています。
3DS療法の詳細はこちら 「3DS療法で徹底的に除菌」へ
ヒールオゾンは、歯科機器の世界的トップメーカーであるドイツ・カボ社によって開発されました。オゾンとは酸素から作られる殺菌力の強い気体です。殺菌効果は塩素の7倍程度あり、細菌や雑菌を死滅させるスピードは300倍あるとされています。
ヒールオゾンを使ってオゾンを歯の中に噴霧すると、虫歯菌の99%が死滅します。当院は、日本で10番目に「ヒールオゾン」を導入しました。
虫歯が歯髄まで進行した場合や根の病気になってしまった場合には、根管治療を行う必要があります。しかし、根管治療がうまくいかないと、根管が細菌感染を起こして再発のリスクを高めてしまいます。根管を無菌状態にして密閉するのはとても難しいことなのです。

根管内内嫌気培養法は、根管内の殺菌の有無を調べ、その細菌に一番効果的な薬剤を特定して無菌化する治療法です。根管内内嫌気培養法を行えば、根管内が完全に無菌となるまで治療することができます。
詳しくはこちら「根管内嫌気培養法症例」
歯周病は、30歳以上の日本人の約8割がかかっていると言われている病気です。歯周病は歯を溶かすだけでなく、全身疾患にもつながる可能性があります。

歯周病とは、歯ではなく歯を支える骨や歯肉などを侵食してしまう病気です。お口の中の細菌によって歯肉が炎症を起こし、歯を支える骨が溶け、やがては歯が自然に抜けてしまいます。そして何よりも恐ろしいのが、初期のうちは痛みなどの自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行し、すでに骨が溶け始めていることです。
歯周病は骨の病気
歯周病が進行すると歯周ポケットが少しずつ深くなり、細菌の感染が深い部分にまで及んでしまいます。そして、歯を支える骨が次第に溶け出し、歯がひどく揺れるようになってしまいます。
しかし、歯が揺れるなどの自覚症状が出てからではすでに手遅れです。こうなると、残念ながらほとんどの場合は歯を抜かなければなりません。そのまま放っておいても、いずれは骨が溶けて自然に歯が抜けてしまいます。
以上からもわかるように、歯周病は歯や歯ぐきの病気ではありません。歯を支えている骨が溶けてしまう病気なのです。

軽度歯周病
歯と歯肉の間に歯垢や歯石が溜まり、細菌の繁殖によって炎症が起こった状態です。軽度歯周病であれば、ブラッシング指導や歯のクリーニングを行うことで、比較的短期間で回復します。

中等度歯周病
口臭や出血がひどく、歯石の付着も目立ち、歯肉にも炎症を起こしています。少しずつ骨が後退し始め、歯周ポケットも深くなり、歯も動揺してきます。

重度歯周病
歯肉は化膿して、真っ赤に腫れた状態です。骨もかなり破壊されて後退し、歯の動揺がグラグラと大きくなっています。重度の場合、非外科処置では対応できない部位があれば歯周外科にて対応します。それでも保存不可能な場合は、残念ながら抜歯となります。
口腔内には何百種類もの細菌がいますが、中でも「レッドコンプレックス」と呼ばれる3つの菌(P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌)は、「もっとも歯周病を発生させるリスクの高いもの」として知られています。検査によって、こういった菌が潜んでいることが分かった場合には、できるだけ早いうちに、「歯科的な治療」と「内科的な治療」を組み合わせて、徹底的な治療を行うことが大切です。

中~重度の歯周病の場合には、まずは内科にて、抗生物質で感染を抑える治療を行います。そして、抗生物質が効いているうちに2、3回程度ご来院いただき、歯と歯ぐきの間の歯垢と歯石をすべてきれいに取り除いて除菌してしまいます。こういった対応は、内科を併設していればこそ可能な、とても有効な治療方法です。
リアルタイムPCR法
まずは、患者さんの口腔内に存在する細菌の種類を確定します。その際に用いられるのが、無色透明な対象物まで観察可能な位相差顕微鏡を用いたリアルタイムPCR法です。この方法を用いることで、「歯周病を発生させるリスクが最も高い細菌」として知られている、「レッドコンプレックス」と呼ばれる3つの菌(P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌)を含む、注意すべき5つの菌種を測定します。
ぺリオプロテクト
注意すべき菌が測定された場合には、「ぺリオプロテクト」によって、悪玉菌だけを選択して除菌します。ぺリオプロテクトは、マウスピースに薬剤を入れて行う除菌法なので、経皮毒的な影響を最小限に抑えることができ、薬剤が口腔内に広がって濃度が薄まってしまうことも防げます。
さらに、ぺリオプロテクトには、「ホームペリオプロテクト」と「オフィスペリオプロテクト」、それら2つを組み合わせて行う「デュアルペリオプロテクト」といった、3つの方法があります。
ホームペリオプロテクトは自宅で寝る前に行う方法で、歯磨き後、家庭での使用が認められている薬剤をマウスピースに入れて5分~10分実行します。オフィスペリオプロテクトは1~3か月ごとに歯科医院で行う方法で、バイオフィルムを除去した後、歯科医院でしか使用できない強めの薬剤を用いて行います。
その他にも、患者さんの口腔内の状況に応じて、世界的に注目されている善玉菌である乳酸菌「L・ロイテリ菌」を移植することで、悪玉菌の繁殖を抑えて免疫力の向上を促す「バクテリアセラピー」や、ペリオプロテクトとバクテリアセラピーを組み合わせた「リプレイスメントセラピー」など、さまざまな方法で、レッドコンプレックスを中心とした歯周病菌を選択的に徹底除去していきます。
お口の中に常駐する約300種類の細菌のほとんどは日和見菌です。日和見菌はお口の中に歯垢や歯石などの汚れが溜まっていると増殖し、悪玉菌に変化します。
悪玉菌は、歯周病を引き起こすだけではありません。炎症を起こした歯肉から体内に入り込み、血管を通じて全身に運ばれます。そして、脳梗塞や急性心筋梗塞などさまざまな全身疾患を引き起こす原因となるのです。
歯の健康から全身の健康へ。当院では歯科医療を通じて、皆さんの生活の質の向上に貢献いたします。

近年、歯の健康を守るには治療よりも予防が大切だと言われてきました。そのため、定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを行っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。そして「歯の喪失は生活に支障をきたす」「歯の健康ためにしっかりと歯磨きをしましょう」「一生、自分の歯を残そう」というような言葉とともに、これまでの予防歯科の最終目標は歯の健康を守ることでした。
しかし今、これまでの常識を覆す"予防歯科のパラダイムシフト"が起ころうとしています。歯の健康だけでなく、全身の健康を考えた予防歯科を行う時代に突入したのです。お口の中の健康を守ることは全身の抗加齢の手段であり、また歯周病治療は、歯を残すだけでなく炎症性物質や菌血症を抑えて健康な身体を作るために行う治療になるのです。
当院では新しい予防歯科にいち早く取り組み、患者さんの全身の健康を考えたメンテナンスを行っています。徹底的な除菌療法を行い、歯周病をはじめとする口腔内疾患と全身疾患の予防を実現します。

私たちの口の中にはさまざまな"毒"が存在します。
●悪玉口腔内細菌
●毒性歯科金属
●経皮毒
虫歯菌や歯周病菌などの悪玉口腔内細菌は、血管内に入り込むと菌血症になって全身疾患を引き起こします。溶けた毒性歯科金属を体内に取り込むと全身に悪影響を及ぼし、毒性歯科金属に起因する電流の発生や電磁波の集積による体調不良も深刻な問題です。また、経皮毒は頭皮や皮膚、そして口腔粘膜から身体に入り込み、その約90%は排出されることなく身体の中に溜め込まれます。

しかし、医者は歯のことを勉強しますが、多くの医者は実際の診療において歯を診ることはありません。また同様に、多くの歯科医師は全身のことを勉強していますが、診療において全身のことを考える歯科医師はほとんどいないのです。つまり、お口の中の毒によって引き起こされるさまざまな全身疾患は、これまで病院に行っても歯科医院に行っても、多くの場合は原因不明のため対症療法を受けるしかなかったのです。
お口の中の毒と全身疾患の因果関係が解明された今、私たち歯科医療に携わる者はその危険性を訴え、全身の健康を脅かすリスクを抑える義務があると考えます。大阪にある当院では、正確な診査に基づきお口の中の毒を診断し、対症療法のみならず、根本的な原因の除去を実現します。原因不明の体調不良に悩まれている方は、ぜひご相談ください。
<お口の中の毒とは>
悪玉口腔内細菌について
毒性歯科金属のついて
経皮毒について
当院が今取り組んでいるのが西洋医学、そして東洋医学を中心とした伝統医療との融合です。医科と歯科と鍼灸が連携し、理想的な医療を実現するために「O・M・S・B(Osaka Mind Spirits Body Clinic)クリニックプロジェクト」をスタートさせました。
当院に併設する「MIKIKO clinic」、トップスポーツトレーナーであり鍼灸師である白石宏氏、そして当院とが密に連携を取り、各領域の垣根を超えた総合医療を提供しています。
大学教育では、医科と歯科が分離されて教育されてきました。そのため多くの医者は歯科のことをあまり考えず、多くの歯科医師は歯だけを見ていて、全身のことをほとんど考えないのが現代医学の現状です。
当院では「O・M・S・Bクリニックプロジェクト」を通じてより効果的で有効な医療体制を確立し、患者さんの生活の質(QOL)の向上や精神面のケアなども視野に入れた新しい医療に取り組んでいます。
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