マウスピースを使ってお口の中に抗菌剤を行き渡らせる「3DS療法」が歯周病治療に有効です。

歯周病菌が血管の中に入り込むと発症する菌血症は、動脈硬化を引き起こし、高血圧や脳血管疾患、肺炎、糖尿病、骨粗しょう症などさまざまな疾患の原因となります。
そして、その歯周病菌が血管の内部に入り込む一因として考えられるのが、歯石取りです。歯石取りでできた歯周ポケットの傷口から、歯周病菌が血管内へと入り込むのです。歯石取りをした約90秒後に血液検査を行うと、すでに歯周病菌が入り込んでいることも確認されました。
つまり、いくら歯石取りをしても歯周病菌を除去していない状態で行うことは、身体をいじめているのと同じことなのです。そこで、大阪にある当院ではお口の中を殺菌する「3DS療法」を歯周病治療に取り入れました。ただ単に歯を守るだけでなく、全身の健康を考えた歯周病治療に取り組んでいます。
歯ぐきに炎症があると、歯ブラシやフロスで出血します。「リンゴをかじると血が出ませんか?」というCMをご存知の方もいらっしゃると思いますが、歯周病が進行すると、咀嚼だけでも歯ぐきから出血するのです。
その出血により、口腔内の細菌が血液の中に入ります。これを歯原性菌血症と言い、身体のあらゆるところで血管を老化させ、様々な病気を引き起こします。これらを防ぐためには、口腔内にいる細菌を毎日除菌することが大切なのです。

●歯原性菌血症を予防します
口腔内にあるプラークの細菌は傷口から血管に侵入し、血液に乗って身体の様々なところに運ばれるだけでなく、血管内皮細胞に付着します。これが「歯原性菌血症」です。
血管内皮細胞に付着した細菌は炎症を引き起こし、そこに悪玉コレステロールが集まると血管内壁にこぶをつくり全身の血管を老化させます。いわゆる「血管のプラーク」です。放置すると動脈硬化・心臓疾患・糖尿病・脳疾患などのトラブルを起こす原因になります。3DSによるマウスピース除菌治療法なら、歯のまわりを除菌し「歯原性菌血症」を防ぐことができるのです。