歯科金属は電流を発生するだけでなく、アンテナとなって周りにある電磁波を集めることがわかっています。電磁波を浴びることが原因で、頭痛や吐き気などの「電磁波過敏症」を引き起こす可能性もあります。電磁波過敏症のおもな症状には以下のようなものがあります。
<電磁波過敏症のおもな症状> ※米国のウィリアム・レイ博士による分類
・目の症状...見にくい、目が痛い、目がうずくなど
・皮膚の症状...乾燥する、赤くなる、できものなど
・鼻の症状...鼻づまり、鼻水など
・顔の痛み...顔がほてる、むくむ、水泡、ヒリヒリする
・口の症状...口内炎、メタリックな味がする
・歯や顎...歯や顎の痛み
・粘膜の症状...乾燥、異常な渇き
・頭痛...単なる頭痛のみならず記憶喪失やうつ症状まで
・疲労...異常な疲れ、集中力の欠如
・めまい...気を失いそうな感覚、吐き気
・関節痛...肩こり、腕や関節の痛み
・呼吸...呼吸困難、動悸
・しびれ...腕や足のしびれ、まひ
エレクトロスモッグに要注意
近年は携帯電話の普及で「電磁波」という言葉も広く知られるようになりました。携帯電話のほかにも電子レンジや電磁調理器、電気カーペットなど、家電製品の中にも電磁波を発生するものはたくさんあります。私たちは常に電磁波に囲まれながら、つまりエレクトロスモッグの中で生活をしていると言っても過言ではないのです。
当院には電磁波過敏症の患者さんも来院されます。そのため、ドイツのレオネックス社の指導のもとに本格的なアースを行い、電磁波対策を施しています。
電磁波の影響は診断できます
身体の不調が電磁波の影響を受けているかどうかを診断する方法があります。患者さんのお口の周りにアルミホイルを巻き、電磁波が歯科金属に集まるのを遮断してみるのです。首の可動域が増したり、肩や首のコリが改善されたりすれば、歯科金属に集まる電磁波が原因だと診断できます。