溶出しやすい金属が使われていたり、金属が溶出しやすい環境にあったりすると、アレルギーの発症率は高まります。アクセサリーなどによる金属アレルギーが、一般的に夏に発症しやすいといわれるのは、夏場は高温多湿で汗をかきやすい環境だからです。
口腔金属アレルギーは、アクセサリーなどが原因であるケースと比較すると、発症頻度は多くありません。しかし、口の中には唾液という体液が常に存在していますので、金属が溶け出しやすい環境です。さらには、飲食物や虫歯の原因菌によって酸性化したり、噛み合わせや歯磨きによって金属が摩耗するなど、口腔内には「金属がイオン化しやすい環境」が揃ってしまっているのです。